アンバランス日記

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運命を感じた曲 -3度目の正直-

みなさんこんにちは。今回は去年の思い出話について記事を書きます。すっごく今更ですが。

 

遡ること1年近く、2017年8月から9月にかけて「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR」が開催され、私にとって忘れられない素晴らしい思い出となりました。その理由は、ラブライブ!シリーズのナンバリングライブに初めて現地参加できたことだけではありません。それと同じくらいかそれ以上に大きかったのは、ツアー中1回しかライブで聴くことのできなかった、私の大好きな曲の存在でした。

 

 

1.出会い

2.好きになる

3.名古屋公演

4.神戸公演

5.2017年9月29日

6.その後

 

 

<1.出会い>

Aqoursの1stライブのLV(ライブビューイング)を観た私は、もっともっとAqoursのことを知りたい、できればライブ現地にも参加したい、と思うようになりました。そこでまずはアニメ1期Blu-rayを買うことを決め、7巻まで出揃ったあとの4月の初旬、私は家から1番近いアニメイトに向かいました。なぜアニメイトに向かったか、それはなんとなく。特典曲を1回だけ試聴した時点では、Guilty Kissの曲がいいかな、くらいの軽い気持ちでした。

 

店舗に着きラブライブ!コーナーに向かいましたが、5巻と6巻がありませんでした。店員さんに話を聞くと、売り切れてしまったそうです。さてどうしようか、できれば今日全巻揃えたい。そんな時、私は直感的にこう決めました。

 

「よし、ゲーマーズに行って買おう。」

 

ゲーマーズに行くと各巻ともに在庫があり、一発で全巻購入することができました。レジで7つのBlu-rayパッケージと一緒に1枚のCDが袋に入れられました。その1枚のCDこそ、私にとっての運命の曲「P.S.の向こう側」です。

 

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<2.好きになる>

 

非常に不真面目だった当時(多分今も)、試聴動画を1回聴いたのみで、その時の感想は「ちょっと切ない感じだな」くらいの受け止め方でした。CDを受け取った時もそこまで期待はしておらず、いい曲だといいな、好きになれればいいなと思っていました。

 

ゲーマーズから帰宅し、いよいよフルバージョンを聴きます。…なんという曲だろう。こりゃただのいい曲では収まらないぞ。明るめの曲調と切ない歌詞が印象的で、歌の中のストーリーや風景が頭の中にパッと浮かんできました。そんな風に頭の中に浮かんだのは、カフェのテーブル、つめたくなった紅茶、ボールペンなど、他の曲にはあまり出てこないような名詞のおかげかもしれません。

 

特に心に突き刺さったのは試聴になかった2つのパート。1つ目は「離れてしまうなんてありえないことだよと笑ってたね」。

 

この笑ってた時にはすでに、離れてしまうことを予感していたような気が私の中ではしました。それを強がって隠そうとして笑っているのを想像し、健気さを感じて切なくなりました。

 

2つ目は「返事なんかいらないけど楽しかった季節 すこしだけ思い出して胸がしめつけられて切ないんだ」。

 

手紙の届け先の相手というのは本当に親しかった人で、手紙を書くということは別れからある程度時間が経っているはずです。その時はおそらく、その季節が戻ってこないことへの実感が湧いてきた頃ではないでしょうか。別れの寂しさや切なさが再び押し寄せてきたんじゃないかな、2度も同じ思いをするなんて辛いだろうな、でもそういう思いをしてまで手紙を書きたいんだな、なんてことを感じました。

 

さらに、回を重ねて聴いていくうちに、あることに気が付きます。それは、誰に宛てた手紙なのかが歌詞に記されていないことでした。私はいくつか妄想をしました。卒業後の3年生たちへのものなのか、それともアニメには出てこない昔の友達へのものなのか…正解のわからない中で答えを探すのも楽しいものです。そういったこともこの曲の魅力だと感じ取ることができ、一層好きな曲へとなっていきました。

 

 

<3.名古屋公演>

 

8月に入り、いよいよ2nd ライブツアーの始まりです。名古屋公演は初日にLVで参加しました。初っ端のHAPPY PARTY TRAINやパワーアップした高槻かなこさんの歌声、美しいドレスと3人から9人で踊るようになったG線上のシンデレラが特に印象的でした。1stから更に進化したAqoursのパフォーマンスを観られたことで追いかけてきてよかったなと感じ、非常に満足度の高いひとときを過ごすができました。

 

しかし次の日の夜、びっくりするような情報をネットで見てしまいます。それは2日目の公演に全巻購入特典曲の披露があったという情報です。披露される曲の幅が広がっている、というプラスの感覚もありましたが、それよりも私は落ち込みました。なんで1日目だけしかLV中継してくれなかったんだろう、という思いはあったものの、仕方ないと割り切るしかありませんでした。これが1度目です。

 

 

<4.神戸公演>

 

名古屋公演から2週間後、再びチャンスがやってきます。神戸公演のLVです。もしかしたら今日こそ観られるかも、と期待を寄せて会場に向かいます。行く電車の中、遠くの大きな黒い雲の下で雷が鳴っているのが見えました。まだその時は帰りに雨降らなきゃいいけどな、くらいの気持ちでした。

 

開幕から現地もLV会場も盛り上がっていましたが、ある事件が起こります。それは最初の幕間アニメの最中、突然スクリーンに映像が映らなくなってしまったのです。何だ何だどうした、とざわつく会場。慌てて劇場スタッフさんが説明に駆けつけてきました。悪天候により映像が途切れてしまったとのことです。(後で知ったのですが、この日関東地方の複数の劇場で同じようなことがあったそうです。積乱雲が全部悪い。)

 

映像が途切れた直後に「リトルデーモンの仕業だー!」とジョークを飛ばした方もいて(笑わせてもらいました)、会場はあまり険しい雰囲気になることもなく映像復帰を待ちます。30分か1時間か、長い待ち時間を経て映像は復帰しました。そこに映されたのは、MCをこなすCYaRon!の3人でした。やった、ライブがついに観られるぞ!と会場が1つになり、次の海岸通りで待ってるよ、へと続きます。曲が終わると次に登場したのはAZALEA。

 

そして披露されたのは全巻購入特典曲のLONELY TUNING。…ということは、CYaRon!がMC前の1曲目に披露したのはP.S.の向こう側…これが2度目です。

 

LONELY TUNINGもGuilty Eyes Feverももちろん楽しかったのですが、私は複雑な心境でした。「これ(映像中断)も思い出だよね」と言っているファンの方もいらっしゃいましたが、そう考えるしかないな、と私も自分の心に言い聞かせて帰りました。

 

セットリストなんて自分がどうこうできるようなものではないし、ここ(神戸公演)で聴けなかったら次は披露されないかもしれない。埼玉公演までは1カ月以上もある。デュオトリオの4曲もLanding action Yeah!!もおそらく入ってくる中で、全巻購入特典曲が聴ける確率はかなり低いだろうな、と考えていました。

 

 

<5.2017年9月29日 >

 

この時をずっと待っていました。私が初めてラブライブ!シリーズのナンバリングライブに現地参加したのはこの日、2ndライブツアー埼玉公演1日目でした。物販コーナーやフラワースタンドコーナー、会場入口に並ぶ沢山のお客さんたち、ここが現地かと胸を躍らせてドームのゲートをくぐります。しかも席はアリーナR8というセンターに近い最前ブロックで、ステージまでは約7~8mといった素晴らしい席。こんなことが現実に起こり得るのか、と喜びとともに緊張を抱えながら開演を待ちます。緊張しすぎて水をたくさん飲みすぎました。

 

開幕のHAPPY PARTY TRAINで花火の爆発音とともに登場するAqoursの9人。夢じゃないんだ、本当にこれが現実で現地なんだ、と目の前で笑顔で歌い踊るAqoursを観て感動しました。この日前半で特に印象に残ったのは3曲。HAPPY PARTY TRAIN、まるで妖精のような踊りと赤い衣装が映える真夏は誰のモノ?(スタンドも赤とピンクに染まって南国の夕焼けを思い浮かべました。)、凄い疾走感の歌と激しいダンスで熱くなったスリリング・ワンウェイでした。

 

そしてこの日2回目の幕間アニメへと移ります。スイートポテトの霊に取り憑かれたルビィちゃんが小動物的で可愛いです。そして幕間アニメはルビィちゃんと善子ちゃんが先頭に立ってステージに飛び出していくシーンで終わりました。私は、「あっ、次の曲はWaku-Waku-Week!かな。」と思っていました。そのイントロが来るまでは。

 

シュウン

 

えっ!? Waku-Waku-Week!じゃない!?

 

テンテンテテテテーレーレーレー テンテンテテテテーレーレーレー テッテーンテッテーンテッテン

 

間違いない!!これは、P.S.の向こう側だ!!

 

状況を理解した私は1度だけ手を叩き、ガッツポーズをしてステージ上段のCYaRon!に目を向けました(たぶんこの時世界中で1番喜んでいたのは私なんじゃないか、と今でも思っています。)。この曲を生で聴くことができている、その事実が信じられないくらい嬉しく、それだけで私の心はいっぱいでした。

 

※そのせいか、ステージの記憶が曖昧で、後半で手紙に名前を書いていたこと、ポストへ手紙を投函するような振り付けをしていたことくらいしか覚えていませんでした。少し勿体ないことをしたかな、と感じたこともありますが、それだけ衝撃的な出来事だったので冷静に観ることなんてできたはずがないと思っています。

 

これが3度目の正直。

 

最後の「ありがとう」の後に拍手(したような気がする)で3人を見送ったあと、私は放心状態になりました。次の幕間映像あたりには正常(?)な意識が戻ってきて、ここ半年であったことを思い出していました。

 

 

もしゲーマーズBlu-rayを買わなかったら…

 

もし名古屋公演2日目がLV配信されていたら…

 

もし神戸公演LVでのアクシデントがなかったら…

 

もし今日のライブに落選していたら…

 

 

本当に奇跡のように全てが繋がったことでこの日の最高の経験が出来たんだな。自分はこの曲を聴くために、この日のために生まれてきたんじゃないか。そう思うとP.S.の向こう側という曲に運命的なものを感じました。

 

 

<6.その後>

 

ドラマチックな経験もあり、P.S.の向こう側は私の1番好きな曲となりました。もっとこの曲について深く理解したいと思うようになり、ネットで曲名を検索したところ、このような記事を見つけました。

 

ameblo.jp

 

記事の内容は、筆者のぺこさんによる歌詞考察と解釈が詰まったものです。一言で表すとすれば、この記事は衝撃的でした。特に最後の解釈の部分がそうです。読んだことのない方はぜひ読んでみてください。

 

私はこの記事を読んで、こんなにP.S.の向こう側について深く考えている人がいるんだ!そしてP.S.の向こう側は自分が考えていたよりも更に奥が深く面白い曲なんだ!と感じるようになりました。

 

P.S.の向こう側という素晴らしい曲と出会い、大好きになったことで、この記事を書かれたぺこさんをはじめ、多くのラブライブ!ファンの方との繋がりが生まれ、私の今があります。

 

そして贅沢ですが、私の中で願いが生まれました。それはもう1度現地でP.S.の向こう側を聴くことです。

 

 

だっていつか いつかね また会えるはずだからきっと その日を待ってる